ご報告

平成24年5月18日
任意団体 全国宝石学協会
一般社団法人 日本宝石協会
理事長 伊藤 彰

新緑が目に鮮やかな季節となりましたが、会員の皆様には業況厳しき折にも日々ご健闘されておられることとご推察申し上げます。 皆様には、永年に亘り全国宝石学協会の活動をご支援いただきましたことを御礼申し上げます。 ここで、皆様には謹んでご報告申し上げます。 4月26日に開催されました第44期通常代議員会において、任意団体全国宝石学協会を解散することが決議されました。 今後1ヶ月ほどの整理期間を経て、任意団体の資産を一般社団法人日本宝石協会(General Incorporated Association Japan Gem Society)に譲与し、47年に亘る全宝協の歴史に幕を下ろすこととなりました。

平成23年3月末日時点で任意団体全国宝石学協会の会員として登録されておりました皆様には、平成22年10月末の株式会社全国宝石学協会の自己破産に至る経緯と平成23年6月29日開催の第43期通常代議員会での議決内容、その後の経過については昨年9月28日付け書信にてご報告申し上げました。

現役員会(理事13名・監事3名)は平成23年7月20日第2回臨時理事会にて現役職をいただきまして以降、『宝石学教育と研究』『他の国々から発信される最新情報をキャッチし、絶えず彼らの知識・技術をアップデートしてゆく適切な調査研究部門を持ち、真偽の判定を正しく行えるプロフェッショナルな研究鑑別機関が日本にも必要である』との業界の声を考慮しながら、任意団体が今後どのように業界の発展に資する事が出来るのか、果たせる役割があるのか、について検討し、20回の役員会を開催し、68時間に及ぶ協議を行ってまいりました。

この間、平成20年12月1日施行の新公益法人制度に伴う任意団体の公益法人化を鑑み、任意団体を解散し法人格を持った一般社団法人として再スタートすべきとの結論に至りました。 ここに、任意団体 全国宝石学協会役員会は任意団体 全国宝石学協会の47年に亘る歴史に幕を下ろし、解散することを平成23年11月7日開催の第9回役員会にて決議し、4月26日開催の通常代議員会に議題として上程いたしました。

代議員総数37名中、出席34名全員の賛同を得て、任意団体の解散と一般社団法人日本宝石協会への資産譲与が可決されました。

代議員会が任意団体資産の受け皿として承認いたしました一般社団法人は、平成23年3月に設立登記された『宝石文化研究所』、現『日本宝石協会(General Incorporated Association Japan Gem Society, JGS) 』(平成24年2月22日臨時社員総会にて商号変更を決議)です。 株式会社全国宝石学協会の自己破産を受け、真偽の判定と宝石学教育を継承するために、前任意団体役員有志によって設立登記されました。 平成23年12月6日開催の宝石文化研究所臨時社員総会にて、現任意団体理事11名・監事3名が日本宝石協会の役員に選任されたことを受け、47年に亘る任意団体の有形・無形の財産を全て引き継ぎ、新たなスタートを切ることを決意いたしました。

日本宝石協会は、昨年5月に日本におけるFGA認定教育機関 ATC(法人格を有していることが必要条件であるが、株式会社の倒産を受け任意団体が特例として認可を受けていた)としての認可を受けましたが、受講生にとって安心して長期的に勉強が継続できる環境を整えるため、昨年12月20日に日本宝飾クラフト学院様と業務提携することにより、FGA及びCGJ教育を継続していく方策が整い、本年3月19日に記者発表会を持ち、業界に発信いたしました。 47年に亘る全宝協の宝石学教育において、GJ資格者:1642名、CGJ資格者:480名、FGAディプロマ資格者:282名を輩出して参りましたが、今後も世界的に質の高い宝石学教育CGJ・FGAを日本国内に普及し、業界の発展に貢献して参ります。(同封の記者発表会挨拶文をご覧ください)

また、定期的にシンポジウム・セミナーを開催し、宝石の正しい知識・情報を提供することにより宝石の素晴らしさを発信し、宝石のより良い事業環境を創造してゆくことを目的として活動して参ります。 その第1弾として、本年7月25日(水)に日本宝石協会主催の『第1回JGS宝石シンポジウム』を開催します。

  1. ルビーの品質(天然・加熱・鉛ガラス含浸等のインクルージョンの比較観察)
  2. ブルーサファイヤの産地(カシミール・スリランカ・ミャンマー・タイ・マダガスカル・オーストラリア等)と色味(ロイヤルブルー・コーンフラワーブルー・パイリーン等)の見分け

1.・2.について、用意された石を観察、所見を意見交換することにより、正しい知識と情報を得る機会を提供します。

その他、会員サービスとして下記の1.・2.をご用意しています。

  1. 機関誌『Japan Gem Society Journal』を発行、シンポジウムの内容及び最新マーケット情報の提供
  2. 提携鑑別機関2社の鑑別料金割引(御希望の会員は詳細を事務局にお尋ねください)

なお、一般社団法人日本宝石協会は任意団体の資産と同時に会員資格も受け継ぎますので、平成23年3月末時点での任意団体全国宝石学協会会員様には、入会金 ¥10,000- 免除、平成24年度会費 ¥20,000- 免除にて日本宝石協会へ入会いただけますことをお知らせいたします。

最後となりますが、全国宝石学協会は株式会社に続き任意団体もその組織は無くなります。 しかし、47年前に全日本宝石協会が設立されるに至った目的『宝石の大衆消費化時代の到来に向かって宝石産業を育成・拡大してゆくため、宝石の正しい知識・情報を社会に提供していくこと』が、大衆消費時代の到来なった現在の宝石市場においても必要とされていることに鑑み、一般社団法人日本宝石協会という新たな器をもって勤めて参りますので、皆様には従前に増しての御支援・御指導を賜りたくお願い申し上げます。

任意団体 全国宝石学協会

〒110-0015 東京都台東区東上野1-26-2 東京美宝会館2階

理事長
伊藤 彰
副理事長
ニーラム アラウディーン   古屋 秀市
理事
伊東 直樹  久保田 恵造  酒巻 英樹  鈴木 一彰  関根 和之  
高田 富士夫  佃 裕二   望月 英樹  山本 裕唯  渡辺 幸春
監事
加藤 久雄  諏訪 恭一  村上 俊二
 
 

一般社団法人 日本宝石協会

〒110-0015 東京都台東区東上野1-26-2 東京美宝会館2階
TEL: 03-5812-4785 FAX: 03-5812-4786

理事長
伊藤 彰
副理事長
ニーラム アラウディーン   古屋 秀市
理事
伊東 直樹  酒巻 英樹  関根 和之  高田 富士夫  佃 裕二
望月 英樹  山本 裕唯  渡辺 幸春
監事
加藤 久雄  諏訪 恭一  村上 俊二
 
 
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