第6回JGS宝石シンポジウム

第6回JGS宝石シンポジウムでは、第5回と同様に「エメラルドのオイル・樹脂による含浸処理、エメラルドの産地比較、オパールの産地比較と問題点」をテーマに、GIA Tokyo主任研究員の阿依アヒマディ博士をお迎えして、エメラルド・オパールを観察しました。内容的には第5回と同様ですので、ここでは写真と標本石リストをご覧頂きます。

第6回JGS宝石シンポジウム ご報告

※写真はすべて、クリックしていただくと別ウィンドウで拡大表示されます。
協賛:
JSC(Jeweller's Study Club ジュエラーズ スタディー クラブ
会場:
住友クラブ 
〒550-0002 大阪市西区江戸堀1-13-10 成泉ビルディング
日程:
2013年1月15日(水) 12時00分開場 12時30分開始
主題:
エメラルド、オパール
 
 
開会挨拶:
12:30〜




伊藤理事長の開会の挨拶。
総合司会(MC)は松室明雄理事が務めました。
科学的解説:
GIA Tokyo主任研究員、 阿依アヒマディ博士
 分科会の様子
分科会:3班に分かれ、各班交代して全てのテーマA・B・Cについて観察。観察所感発表、意見交換。 また、協力鑑別機関、GIA東京ラボ主任研究員、阿依アヒマディ博士による科学的解説。
  1. エメラルドのオイル・樹脂による含浸処理 15 石を顕微鏡で観察
    ・・・天然石、処理石(オイル・樹脂含浸)、合成石
  2. エメラルドの産地比較 4グループに分かれて18ロットを観察
    ・・・天然石、処理石(オイル・樹脂含浸)、原石
  3. オパールの産地比較と問題点 4グループに分かれて15ロットを観察
    ・・・天然石、合成石、模造石、原石
標本石リスト
分科会【A】使用 | 分科会【B】使用 | 分科会【C】使用
いずれもPDFファイルです。別ウィンドウで開きます。
分科会の様子
全体会議:
参加者全員が全体会議で観察所感を発表。それぞれ観察ポイントや感想が異なることを知ることが、この会議の成果となります。
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  • 販売に向けて、各種「石」とその品質を色々観られ、大変参考になった。
  • 自身の知識のなさを知り、学習の必要性を感じた。
  • 顕微鏡でインクルージョンを見つけて小宇宙を観た。初めて「綺麗」と感じた。
  • 産地別のエメラルドをこれだけ見比べることは、普通できない。勉強になった。
  • エチオピア産オパールに穴を開けたら水が出て色が抜けた。「取扱い注意」の意味が良く分かった。
  • オパールキャッツが観られてよかった。
  • ブラジル産オパールの存在を知ってよかった。
  • 三相インクルージョンが判別できてよかった。
  • ジュエリーデザインをしているが、自分の見る目のなさに気が付いてよかった。
  • コーティングをよく判別できず残念。オイル含浸が白くなっていくのが判りよかった。
  • ナチュラルが良いと改めて思った。
  • 呼称を付けるなら基準を設けるべきだ。
  • 呼称が付けば高く売れるのは事実だ。
  • 美しさの判定が重要なので呼称を付けるのは誤りだと思う。
  • 鑑別機関によって基準が違うのがよくない。
懇親会:
18:00〜
シンポジウムを終えて、参加者の方々と和やかな時間を過ごしました。