第1回JGS宝石シンポジウム

こちらでは、第1回JGS宝石シンポジウムのご報告をさせていただいております。

「JGS宝石シンポジウム」についての詳細はこちらにてご覧ください。

第1回JGS宝石シンポジウム ご報告

※写真はすべて、クリックしていただくと別ウィンドウで拡大表示されます。
会場:
JJA会館2F/3F  〒110-8626 東京都台東区東上野2-23-25
Tel: 03-3835-8567 Fax: 03-3839-6599
日程:
2012年7月25日(水) 12時30分開場 13時開始
 
 
開会挨拶:
13:00〜
伊藤理事長による開会挨拶。
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『JGS宝石シンポジウムは、自ら参加し、自らの目で確かめ、発言し、討論することにより真実を掴み取ることが出来る、体験学習の場を提供します。自らが実物を手に取り経験することが、お客様に過不足なく宝石の真の姿を伝えるに欠かせない自信となり、宝石のプロとしてお客様に信頼され、販売する宝石の価値、販売する人の価値が高まるでしょう。』
分科会(前半):参加者はA・B 2班に分かれて標本石の観察をしました。
  1. ルビー15個のインクルージョンを顕微鏡で見る
  2. ブルーサファイヤ30個の産地による色味を見分ける
分科会 A:
(前半)
  • ルビーの天然・合成を判別するインクルージョンを観察
  • インクルージョンがどのように変化しているかにより判断する、高温加熱・低温加熱の痕跡を観察
分科会 B:
(前半)
一度にいろんな産地のサファイヤを手に取り、産地による色味の違い、インクルージョンの違いを観察しました。
分科会(後半):さらにA・B会場を交代して観察を続けました。
  1. ブルーサファイヤ30個の産地による色味を見分ける
  2. ルビー15個のインクルージョンを顕微鏡で見る
分科会 A:
(後半)
〜15:50
『合成が天然よりも奇麗だなんて、しかも天然と変わらないインクルージョンが観察されるなんて、驚きました。看破するのは難しいです。』
『標本数が多く、色味・インクルージョンを比較検討出来て実践的な知識を吸収できました。サファイヤのブラインド・テストには緊張しました。』
『カシミール・サファイヤに触れることが出来て幸せだった。 』
分科会 B:
(後半)
〜15:50
『産地による色味の違い、インクルージョンの違いを観察でき有意義だった。やはり、ミャンマー産ルビーの色味が奇麗でした。』
シンポジウム小委員会座長、諏訪監事の進行による全体会議。
  1. ルビーの無処理・処理のインクルージョンについて観察所感を発表(30分)
  2. サファイヤの産地ごとの色味について観察所感を発表(30分)
その後は意見交換の機会も設けました。
全体会議:
16:00〜
『参加したことで色石に対する見方が変わった。お客様のために、プロはもっと学ぶ必要があると感じているので、このような機会を多く提供して欲しい。』
『もっと時間を掛けて観察できると良かった。サファイヤも顕微鏡で観察したかった。』
意見交換会:
『産地特徴、加熱・非加熱、合成に関して、より多くの情報と科学的な説明が欲しい。』
講義:
〜17:20
中央宝石研究所 北脇裕士博士による科学的解説を聴講。鑑別のプロがどのような情報を基に天然・合成を判別し、加熱・非加熱を判定しているのかがより良く理解できました。
閉会挨拶:
〜17:20
アラウディーン副理事長の閉会挨拶。
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『JGSにとって初めてのイベント、シンポジウムでしたが、参加の皆様が熱心に観察されている姿に、このような参加体験型学習の場の必要性を再確認しました。各々が提供する宝石を自信と誇りを持ってお客様に販売できる知識と情報を得ていただける機会として、今後もシンポジウム・セミナーを開催して参ります。』

初めてのシンポジウム開催でしたが、参加者の皆様の探究心旺盛な熱意と主催者側のスタッフのボランタリーな活動によって、大成功裏に終わることが出来ました。 終了後には、26名の方が第2回JGSシンポジウム(H24.11.21開催)への参加を申し込まれています。 次回も楽しみにしていてください!