第2回JGS宝石シンポジウム

第2回JGS宝石シンポジウムでは、3つのグループに分かれ、合計40ロットのダイヤモンドを観察しました。日々買い付けを担当されていたり店頭での販売をされていたり、様々な業態でご活躍の参加者の方々がその違った視点からの所見・所感を交換し合いました。そこで生まれた新たな気付きが、大きな財産となってゆくことを、心より願っております。

第2回JGS宝石シンポジウム ご報告

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会場:
JJA会館2F/3F  〒110-8626 東京都台東区東上野2-23-25
Tel: 03-3835-8567 Fax: 03-3839-6599
日程:
2012年11月21日(水) 12時30分開場 13時開始
 
 
MC挨拶:
13:00〜
本日の総合司会(MC)は、渡辺幸春理事。
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『本日検品いただきますダイヤモンドは、任意団体全国宝石学協会から受け継ぎました、日本宝石協会所有の世界有数のコレクションと、会員各社からご提供いただきました商品で構成されています。これからの一時を、存分にお楽しみください。 』
開会挨拶:
伊藤彰理事長
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『JGS宝石シンポジウムは、単に講師の話を聞くのではなく、自ら参加し、自らの目で確かめ、発言し、討論し、その中から真実を掴む参加型体験学習の場を意識して提供しています。いろんな業態で活躍されている参加者の皆様の、その違った視点からの所見・所感をお聞かせいただくことにより、新たな気付きが生まれることでしょう。 実は、その新たな気付きこそが、大変大きな財産となってゆくと考えています。』
科学的解説:
今日の観察ポイントを中央宝石研究所、北脇裕士博士から世界の最新情報を交えて解説いただく。
宝飾用ダイヤモンドには無色だけでなく黄色、ピンク、ブルーなどのファンシーカラーがあり、近年では無色をはじめ様々な色調のダイヤモンドが高温高圧(HPHT)法やCVD法によって合成されている現状とファンシーカラーダイヤモンドの色因や特徴を紹介いただき、合成ダイヤモンドとの識別法を伝授いただきました。 また、HPHT処理の現状と鑑別法についても判り易く解説いただきました。
分科会:3班に分かれ、各班交代してテーマA・B・Cについて観察。
  1. 無色のダイヤモンドを顕微鏡で観察
    天然・処理(HPHT・レーザー・含浸)・合成(HPHT/CVD)・模造石
  2. カラーダイヤモンドを肉眼とルーペで観察
    天然・処理(HPHT・放射線・コーティング)・合成(HPHT/CVD)・原石
  3. 美しさとダイヤモンド(同質異級・同級異質・ファンシーカット・蛍光性) 美しさはグレードによって左右されるのか?
テーマ A:
無色のダイヤモンド8石を顕微鏡で観察
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『普段は観察する機会がないCVD等合成石や種々の処理石を実際に観察できて良かった。』
『もっと多くの合成ダイヤモンドを観察したい。 観察時間がもっと欲しい。』
『講習の知識だけではなく、実際に石を比較観察してみて理解が深まり、学ぶことが多かった。』
『CVD合成ダイヤモンドが綺麗で見た目での真偽の判断が出来ないので、信頼できる取引先との関係構築の必要性を感じた。』
テーマ B:
カラーダイヤモンド16ロットを観察
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『一度にこれだけ多数のカラーダイヤモンドや処理石を観察できたことは良かった。』
『天然と合成、処理石が混在している現在のマーケットで宝飾業に従事するには、正しい知識が必要と改めて感じたので、今日の機会は良かった。』
『HPHTについて、もっと詳細にゆっくりと説明を聞きたかった。』
『真偽の判定がしっかり出来ることが判り安心すると同時に、メレーサイズへの混入等に関しての問題点も分かり、しっかりとした知識と情報が必要と感じた。』
テーマ C:
美しさはグレードによって左右されるのか? 同級異質・同質 異級・カット・蛍光性によって美しさは、私達の目にはどう映るのか、所感を交換
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『グレードが異なっても、肉眼での差はあまり感じられず、その美しさは変わらないことを実践的に確認できた。』
『肉眼での観察の大切さに気付いた。』
『美しさの基準はグレードに頼り過ぎないことを感じたので、自らが信じる美しさの基準を持つ必要性に気付いた。』
『合成石を製造している会社の方が参加されていて、その方の観察所見が興味深かった。』
 
観察所見を書き留める
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『HTHP処理をしたGE社の刻印が確認出来た。』
『含浸処理されたダイヤモンドのクリベージのフラッシュ効果を確認した。』
『HTHP法による合成ブルーダイヤモンドの金属インクルージョンが確認出来た。』
全体会議:
全体会議で観察所見を発表。 人に依って観察ポイントに違いがあり、新たな気付きがありました。

発表しているのは、今回初来日・初参加のGem-A CEO James Riley氏。司会は、諏訪恭一監事
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『一般消費者に向けた展開や情報開示をどのように進めるかが課題であり、誰から宝石を購入するのかが大切なので、信頼できる取引先や信頼できる業界の構築を推進するためにも、このシンポジウム、日本宝石協会に期待する。』
閉会挨拶:
ニラーム・アラウディーン副理事長
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『今回も多くの方々のサポートによって開催出来ました。 参加者としてお越しくださり、朝から手伝っていただいたJJA事務局の小林知子さん、JGS役員各位、観察標本石をお貸出しいただいたJGS会員各社の皆様に、心から感謝申し上げます。』