編 集 後 記
親愛なるJGS会員の皆様
アジアでは、JJFを皮切りに感染拡大規制なしの業界展示会をはじめ、多くのイベントが開催されはじめました。
バンコクショーが盛大に開催され、いよいよ来週開催の香港ショーは多くの業界人が心待ちにしているようです。私自身は今秋は自社事業に専念するために海仕入れ目的の海外出張は控えておりますが、ICAの仲間や友人の話を聞くと概ね業界の雰囲気は良いようですね。JJFでもそうでしたが、やはり久し振りに友人や業界の仲間の笑顔には力を頂戴でき、自然と展示会会場内の雰囲気は良くなります。
JJFで3年ぶりに会ったダイヤモンドディーラーの友人にLGDの影響は大きいのかを質問しました。ダイヤモンドの価格下落が止まらず、世界的にリテールサイドの停滞感がうっすらと濃くなりはじめているので、在庫調整が今までになく大変だとダイヤモンドディーラーの友人がこぼしていました。LGD云々よりも、手元の在庫の価値が下がる前に販売をして行かなけれならないサイクルなので、資金繰りや資金調達に影響がでていることが目下のダイヤモンド業界の不安だと話していました。製品やファンシーシェイプやファンシーカラーの比率を上げながら、ラウンドの価格が落ち着くのを待つしかない。この1〜2年が試練で、不安は尽きないけど新たな挑戦を乗り越えた時の喜びを考えると、今やるしかない、と明るい笑顔で話す友人に元気を分けてもらいました。
アメリカでダイヤモンドの販売個数の半数をLGDが占めたニュースは瞬く間に世界に伝播したばかりですが、LGDの委託流通在庫も増加しているそうなので、価格下落は当分続くそうです。LightBoxがLGDブライダルからの撤退はサイズの大きいLGDも価格下落してしまうからでしょうか。
混沌とした市場での試練はこれから始まります。信念と切り捨てる分を常に併せ持って進化の歩みを進めて行かなければならない日々でも、協会員の皆様に少しでも心の余裕となる配信を続けて行くように今まで以上の努力を注ぎます。
7月以降ニュースレターの配信が滞ってしまった事は心から反省しております。この場をお借りしてお詫び申し上げます。次号ニュースレターにもご期待ください。11月に予定されている勉強会のご案内をさせて頂きます。
まずこの実りの秋の季節を楽しんで頂きたいので、10月9日までには山梨にお越し下さい。山梨ジュエリーミュージアムではJJAジュエリーデザインアワード2023
受賞作品展が開催されています。とにかく今年のブドウは美味しいので、山梨はイイですよ!
そして10月23日から第37回国際宝石学会(IGC)がいよいよ日本で開催されます。名だたる世界のジェモロジストの研究内容を学ぶだけでなく、コネクトすることで今後のアップデートが最速化されます。きっと上野公園の秋は更にバーションアップしていることでしょう。
今年の秋は楽しみですね!
一般社団法人 日本宝石協会 代表理事:堀内 信之
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