JGS Newsletter 021号（平成29年／2017年 10月17日発行）

JGSは、宝石の正しい知識と情報を社会に広く提供することにより宝石の素晴らしさを発信し、宝石のより良い事業環境を創造し、宝石の信頼向上を実現してゆくこと」を目標として活動しております。

注 目 ト ピ ッ ク ス

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いきなりの師走並みの寒さに戸惑いますね。体調に十分お気を付けください。

CIBJO-Special-Report-2017

Remarkable Topics

JGS副理事長のアラウディーン氏（CIBJO色石委員長）、CIBJO（国際貴金属宝飾品連盟）にて宝石の呼称・適正処理情報開示に向けて稼働中！！！業界全体での知識の共有と一体感の下、業者の情報開示能力こそ業界の倫理度を表すのでしょう。JGSは日本国内での適正な情報開示と適切な呼称のイニシアチブをとってゆきましょう！！！

Rough, Laugh, Love!

Remarkable Topics

その１：巨大エメは像の赤ちゃん？！

その２：巨大ダイアモンドはグラフの手元へ。去年サザビーズでUS＄7,000万で落札されなかったこの原石、巨大ダイアモンド原石を買い付ける事で有名なグラフがUS$5,300万で購入したようです！どんな姿にカットされるのでしょう？

秋の夜長にお楽しみください。

Remarkable Topics

BBCによる「宝石の誕生、地球の神秘」の番組です。

トレンドウォッチ＝イヤリング！

Remarkable Topics

事実、イケてるイヤリングをお探しのお客様は増加中！そう思いませんか、小売店の皆さん？

「King Ruby Red Oil」

Remarkable Topics

聞いたことある協会員はご連絡をください！バンド名ではありません。ルビーをオイル処理するオイルの名前です。

ダイアモンドニュース

Remarkable Topics

その１：日経新聞に掲載された記事を受け、JJAからシンセティックダイアモンドに対する所見が発表されました。

その２：これからはシンセティックダイアモンド業者の行動も注視し、市場（消費者）の心理も理解しないと共存できないでしょう。

その３：価格の透明性や再販価値基準の設定が天然ダイアモンドの価値維持の方法かもしれません。ダイアモンドは投資物件にもなりました。Singapore Diamond Investment Exchang（SDiX シンガポール・ダイアモンド投資取引所？）が稼働。

《JGS広報部's VIEW》
SDiXで取り扱うダイアモンドにはDeBeersグループの鑑定機関IIDGRの鑑定書が付き、SDiXとDeBeers両社でも売買が可能なのでしょう。日本ではアイ・プリモ社がIIDGRの鑑定書付きダイアモンドの販売を始めます。ということは将来、アイ・プリモ社のダイアモンドの販売価格はSDiXの相場と連動することがあり得るのではないでしょうか？

レ ポ ー ト

CIBJO Special Report, 2017

CIBJO 色石委員長を務めるニラーム・アラウディーン氏（JGS副理事長）のによる、"Understanding disclosure terminology is key to protecting consumer confidence in gemstones" と題された 2017年 CIBJO SPECIAL REPORT です。

オ　ス　ス　メ

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英国Gem-A宝石学

SEMINAR

★ファンデーション通信＋大阪での実技承認と補講授業
　by 日本宝飾クラフト学院 宝石学部

宝石学会（日本）シンポジウム

SEMINAR

★テーマ：『中国の最新宝石事情』
―特に中国製合成ダイヤモンドの製造・流通・鑑別について―
講演者 Dr. Lu Taijin (陸太進 博士)
・日　時：2017年11月22日（水）
　講演会15：30 ～ 17：45　(受付開始15:00)
　懇親会18：00 ～ 20：00
・会　場：オーラム

《継続》日本真珠ヒストリア

EVENT

【期　間】開催中～2018年3月31日（日）
【会　場】真珠博物館１階　企画展示室

私 の 本 棚

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「日本装身具史」

私の本棚

いろいろな側面をもつ装身具を、日本人はいかに生活に取り入れ、身を飾ってきたのか。その起源から・・・・・

名　言　・　格　言

人の一生は、
何としても一生限りのものである。
絶対に二生は無い。

中村 天風：
明治9年(1876年)生まれ。
日露戦争の軍事探偵として満蒙で活躍。帰国後、当時不治の病であった肺結核を発病し、心身ともに弱くなったことから人生を深く考え、人生の真理を求めて欧米を遍歴する。
一流の哲学者、宗教家を訪ねるが望む答えを得られず、失意のなか帰国を決意。その帰路、奇遇にもヨガの聖者と出会いヒマラヤの麓で指導を受け、「自分は大宇宙の力と結びついている強い存在だ」という真理を悟ることで、病を克服し運命を切り拓く。帰国後は実業界で活躍するが、大正8年、病や煩悶や貧乏などに悩まされている人々を救おうと、自らの体験から“人間の命”の本来の在り方を研究、「心身統一法」を創見し講演活動を始める。
この教えに感銘を受けた政財界など各界の有力者の支持を受け「天風会」を設立。その後50年にわたり教えを説く。 東郷平八郎、原敬、北村西望、松下幸之助、宇野千代、双葉山、稲盛和夫、広岡達朗など、その影響を受けた人々は多様で、自らの人生、事業経営に天風哲学を活かしている。
昭和43(1968)年、92歳で生涯を閉じる。

今 月 の 写 真

ペリドット中のウォーターリリー・リーフ

ペリドットは化学成分のうちマグネシウムと鉄が85：15ぐらいで混ざり合っていると独特の黄緑色になる。この割合から外れると・・・・・

◆撮影・文：高橋 泰 氏

編集後記

　日経新聞に掲載された人工ダイアモンドの流通に関する記事をお読みになって皆様はどのように感じられましたか？私は「チャンス！」と捉え、即記事を拡大印刷をして店内に張り出し、お客様に人工ダイアモンドの混入にご注意と注意喚起すると同時に当社のダイアモンドセレクションポリシーをアピールするとともに、天然ダイアモンドと合成ダイアモンドの違いを徹底説明しております。新聞記事になったので合成ダイアモンドの存在を疑わずに信じていただけるので、天然ダイアモンドと合成ダイアモンドの説明に耳を傾ける真剣度が全く違います。ただし、これは天然vs合成の議論ではなく、近い将来に起こるジュエリー業界の６次産業化（流通短縮）とインダストリー4.0（生産性向上）の幕開けではないでしょうか？しかし、私たちは商人であり預言者ではないので、市場の需要に合わせて変化しながら生きてゆくことしかできません。そこで重要なのが変化のタイミングなのでしょう。変化のタイミングをできるだけ正確に把握するには情報収集（整理）とカン（先見性）にかかると思われます。残念ながら日本では日本語での業界最新情報は入手困難です。英文情報の提供が大多数を占めている日本宝石協会ニュースレターですが、皆様の情報収集の手助けになれば幸いです。皆様のご理解を改めてお願い申し上げます。

　朝夕の冷え込みが一雨ごとに増し、一日の寒暖差に秋の深まりを感じる季節です。そしていよいよ2017年も展示会シーズンとなり、皆様も週末返上でお忙しく過ごされることでしょう。ぜひ、体調にはご留意ください。そして早めのインフルエンザ予防と花粉症対策も2018年への重要な準備です。2018年はもうすぐ！このハイシーズンをアクセル踏み込んで飛ばしていきましょう！