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No. 92

2025
Nov.
14th
Fri.

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JGSは、「宝石の正しい知識と情報を社会に広く提供することにより宝石の素晴らしさを発信し、 宝石のより良い事業環境を創造し、宝石の信頼向上を実現していくこと」を目標として活動しております。

日本宝石協会会員は、当団体が発信する宝石の正しい知識と情報を修めた宝石のプロフェッショナルとして、 自信と誇りを持ってお客様に接することにより、お客様に信頼され、 提供する宝石の価値、販売する人の価値を高められると考えています。


【第19回シンポジウム】

 シンポジウム『ダイヤモンドの未来予想図』

 開催日時:2025年12月3日(水曜日) 15:00〜17:00

 会場:オーラム地下1階

    東京都台東区東上野1−26−2


 

第19回JGSシンポジウム「ダイヤモンドの未来予想図」にご参加ください。

 JGS協会員の皆様

 第19回JGSシンポジウムは、天然ダイヤモンドと合成ダイヤモンド(LGD)、両方のダイヤモンドの特性を学ぶシンポジウムです。
私たちJGSの協会員はじめ、業界人は消費者から信頼を得る商品と情報の提供をする責任があります。
消費者を取りまくダイヤモンドマーケット、業界を取り巻くビジネス環境は日々情報に溢れ、変化に満ちております。

今回のシンポジウムでは、天然ダイヤモンドと合成ダイヤモンド(LGD)の前線で活躍する四人の講師の方々から独自の視点で情報共有を頂ける、大変貴重な時間です。
改めてマーケットにおけるダイヤモンドを正しく供給するために、最新情報を入手できる第19回JGSシンポジウムにご参加ください。

講演者の皆様方

小竹 翔子 博士(理学) 小竹 翔子 博士(理学)
タイトル:
「ダイヤモンド 地球による生成」

GIA Tokyo合同会社 鑑別部門(ダイヤモンド)
シニア・マネージャー

東京大学大学院理学系研究科博士課程修了
伊藤 拓也 様 伊藤 拓也 様
タイトル:
「Lab Grown Diamondの未来予想図」

株式会社ピュアダイアモンド 代表取締役

一般社団法人日本ラボラトリーグロウンダイヤモンド協会 代表理事
Mr. Yaron Chervin Mr. Yaron Chervin
タイトル:
「Natural Diamonds vs Synthetic LGD Diamonds
〜Truth, Transparency and Timeless Value〜
天然ダイヤモンド対合成LGDダイヤモンド〜真実、透明性そして普遍の価値〜」

MID Japan株式会社 代表取締役
前原 聡 様 前原 聡 様
タイトル:
「ダイヤモンド市場の未来予想図」

株式会社ハピネス・アンド・ディ 代表取締役社長
株式会社AbHeri 代表取締役
株式会社No. 取締役


シンポジウム申込: https://forms.gle/ynwghDbC5kTxsVUL9

【IJT2026セミナー】

 開催日時:2026年1月15日(水曜日) 12:00〜13:00

 タイトル:美しいインクルージョンの成り⽴ち

<講師>
⾨⾺ 綱⼀
国⽴科学博物館 理学研究部 研究主幹
<略歴>
2009年3⽉ 東北⼤学⼤学院理学研究科地学専攻 博⼠課程(後期)修了
2009年4⽉ 物質・材料研究機構 研究員
2011年4⽉ 国⽴科学博物館 研究員
2017年10⽉ 国⽴科学博物館 研究主幹
<受賞>
2008年:DV-Xα研究協会 第7回功績賞
2008年:⽇本鉱物科学会 研究発表最優秀賞
2014年:⽇本鉱物科学会 第7回応⽤鉱物科学賞
2016年:⽇本鉱物科学会 第42回櫻井賞
2016年:⽇本鉱物科学会 第20回研究奨励賞
<役職>
国際鉱物学連合 新鉱物・命名・分類委員会 ⽇本代表委員
国際結晶学連合 数理結晶学委員会 委員
Mineralogical Magazine 編集委員
Journal of Mineralogical and Petrological Sciences 編集副委員⻑
など
<講演内容概略>
インクルージョンとは、結晶の成⻑過程や成⻑後に取り込まれた不純物のこ と。
純粋で透明な鉱物の美しさを損なう、いわば不純物とみなされることが多 いが、スタールビーやキャッツアイ、サンストーンなど、宝⽯の価値を⾼める 光彩効果を⽣み出すこともある。
また、チューブ状、負晶、シダ植物のようなデンドライトなど、アートのような美しくて多様な造形が⾒られる。
それらは宝⽯の種類や産地、天然と合成の区別、処理の有無など、鑑別の重要な⼿掛かりになる。
本講演では、インクルージョンの成り⽴ちとともに、その造形の奥深さと魅⼒を紹介する。



日 時: 2026年1月15日(木) 12:00-13:00
講 師: 門馬 綱一氏(国立科学博物館 理学研究部 研究主幹)
会 場: 東京ビッグサイト 東展示棟 会場内
特設セミナー会場 (〒135-0063 東京都江東区有明3-11-1)
IJT来場者様用お問合せ先: jt.jp@rxglobal.com / 048-233-9247
参加費: 無料
定 員: 100名(予定)
講 師: 2026年1月8日(木)17:00
お問合せ: info@japangemsociety.org / 03-5812-4785 (平日10:00-17:00)
申 込: https://forms.gle/v7eUyga7EXTd7Myn9

【第55回勉強会レポート】

 11月5日(水)に行われました古屋正貴氏(日独宝石研究所所長/JGS理事)による「放射線照射処理コランダムの褪色について」及び、Ms. Bilie Hughes (FGA/ Gemologist, Lotus Gemology.)による「コランダムの低温加熱処理(最新情報!)」は、参加なされた皆様には大変ご満足をいただき、大盛況でした。 

 ご参加をいただきました皆様には好評のご意見を頂戴いたしましたが、今回はその中から宮城さまからのレポートをご紹介させていただきたいと思います。


<宮城様のレポート>

JGS主催の勉強を受けて。


コランダムに放射線処理を行うことで、ある色調の個体は色が変化する。
このことは以前から知ってはいましたが、この目で確認実物を確認したことは無かったので勉強会のお知らせを受け取った際に「これは行かねば」と思い、参加させていただきました。

紫外線を使用した実験では、無色サファイアやピンクサファイアの強烈な色調変化に驚きました。同時に鑑別結果を気にしないといけないイエローとパパラチアは今後も仕入れの際に注意を払う必要があると実感しました。

本丸になる放射線照射処理を施したルビーから青みが取り除かれ黄色味を帯びて赤味が増すという処理結果は、今後大きな問題を起こしかねないと感じました。
今回のことに限ったことではなりませんが、ラボと販売者の足並みを世界基準で揃える必要性をあらためて実感した次第です。

コランダムの加熱は当たり前のことになっているのは今更ですが、加熱を看破しにくい低温下の加熱石はマーケットでもよく見かけます。
とはいえ、従来の高温加熱はルーペによる加熱痕の確認が可能なケースもあるものの、低温加熱はほぼ不可能です。
現状ラボの検査でも低温加熱の看破は難しいのは耳にしていましたが、ビリーさんのお話を伺うに基礎機材と応用機材の組み合わせでより正確な検査ができるようになりつつある印象を受けました。
個人的には加熱下におけるクルージョンの変態に胸が躍りました。

今後ともセミナーやウェビナーに積極的に参加できれば幸いです。

株式会社繭山龍泉堂
宝石部マユヤマジュエラー
宮城 大輔


勉強会の様子


ー 【第3回宝石検定3級2級申込開始!】 ー


  過去2回の宝石検定は2,000人を超える方々に申し込みを頂きました。
小学生から80代までの幅広い方々に楽しみながら学んで頂ける内容です。
検定受験者が増えると業界の活性化に貢献し、業界のアップグレード(底上げ)につながります。
ぜひ、協会員の皆さのお近くのご友人、お客様に「宝石検定」をお勧めください。
実は密かに業界人の間でテキストがとても好評です。15%の受検者は業界人です。社員の皆様にもオススメです!

お申し込みはこちらから👇

https://www.kentei-uketsuke.com/gemstones/



ー 【宝石検定委員会】 ー

【竹森水晶鉱山フィールドトリップ開催】

去る11月8日、宝石検定2級合格者限定ツアーを開催しました。8名の2級ホルダーにご参加頂きました。
4名の理事たちにもお手伝いをいただき、安全で楽しい一日を、参加者の皆様には過ごしていただく事ができました。
今回は山梨県甲州市の竹森鉱山の二次鉱床までの登山と水晶原石の採取を行い、甲府市のジュエリーミュージアムに移動し研磨最終工程の体験をして頂きました。
当日は山梨ジュエリーウィーク初日。ジュエリーミュージアムでの体験の後には、ストーンディーラーたちと商談をして、素敵な宝石の購入もされていました。
夕食を共にしながらの交流会では、各々の宝石愛を語りあい、幸多き、実り多き秋の一日を満喫して頂きました。

竹森水晶鉱山フィールドトリップの様子

次は、11月29日土曜日13:00〜開催される、宝石検定3•2級合格者向けウェビナーです。
「インクルージョンから見る宝石」と題して、講師に古屋正貴理事を迎えて配信されます。
協会員の皆様のお近くの宝石検定合格者の皆様にお知らせください!先着100名です。
ツアーも即日完売でした。今すぐお知らせください!
申し込みリンクはこちら👇

○宝石検定深掘りセミナー Vol. 1
『インクルージョンから見る宝石』 
2025年11月29日(土) 
13:00〜14:30

○宝石検定深掘りセミナー Vol. 2
『宝石鑑別書を理解する』 
2026年1月24日(土) 
13:00〜14:30

ー 【プ ロ ス テ ②】 ー

ダイヤモンド鑑定書に思うこと

日本宝石協会 理事 藤田益久


 国内でダイヤモンドの鑑定書が普及しはじめてから約半世紀になる。元々は海外のダイヤモンド研究機関で考案されたグレーディングシステムのレポートが日本国内で「鑑定書」と翻訳され、その名称で定着して行ったのであると思う。現在はダイヤモンドの特性を4Cで説明して、それぞれの特性を等級分け(グレーディング)することで確立された形となった。そしてこれがダイヤモンドの業者間取引においての売買の値段を決める判断材料として使われている。元来ダイヤモンドの特性のレポート(報告書)であるものが、一般的な語句に使われている「鑑定書」の文字通りに価値を決めるものとなっている。ダイヤモンド「鑑定書」のこのような使われ方が、意図的に実際のグレードよりも高く表示する鑑定書発行の問題も起こしてき来た。

 本来のダイヤモンドグレーディングレポートは、それぞれのダイヤモンドの持つ特性の報告書(レポート)であり、その検査結果は検査で得たデータから結論付けたグレーダーの意見である。そしてその結果に正確さと客観性を保つため二人のグレーダーによるチェックを経た意見の報告書という形をとっている。

 「鑑定書」は4Cの特性をグレーディングシステムに定められた各等級のグループに分けた結果のもの。例えばカラーならD~Z、クラリティならF,IF~SI,Iというグループである。そして個々のダイヤモンドの寸法、蛍光性、内包物の特徴や刻印などの特性の情報も表記して「鑑定書」となっている。

 ダイヤモンドを見る目を持つ人の中には、グレーディングシステムで定められた等級表現では収まらない品質や美しさの違いを見分けることができる人がいる。少し感覚的ではあるが、同じ大きさで同じグレードのものでも観た印象が違うと思ったことは誰でも経験があることであろう。また、鑑定書のグレードを知らないでいくつか並べられたダイヤモンドを見比べた時、綺麗に思うもの、美しいと思うものの順序が必ずしもグレードの等級の順序と一致しないこと、人それぞれが違う意見であるということの面白い結果の実験も経験したことがある。

 ダイヤモンドルースの販売業者の人達からよく聞くことなのだが、ダイヤモンドのルースを仕入れる際にソーティング袋に表示してあるグレードしか見ない人が多く、ダイヤモンドを袋から出して自分の目で検品する人は10人に1人位であるそうだ。B to Bでの取引のやり方が時代とともに楽に効率的に変わって行った形なのかも知れない。しかしながら、このような流れで仕入れられたダイヤモンドはB to Cでユーザーにどのように説明されて販売されているのだろうか。私たちは「鑑定書」ではなくダイヤモンドを販売するビジネスをしているのである。

 私たちダイヤモンドのビジネスをやる者は個々のダイヤモンドの美しさ、個性、それにまつわるストーリーなどその魅力を伝えるビジネスをやって行きたい。あるダイヤモンドを見て例えばユーザーに説明をする時、先に「鑑定書」のグレードだけを見て先入観を持ってしまうと本来のものが見えなくなる。ダイヤモンドを扱うのであるなら、もっともっとダイヤモンドを見て欲しい。見れば見るほど発見があり、理解が深まって行く。そして個々のダイヤモンドの美しさを、魅力を「鑑定書」でなく自分の意見で紹介しよう。ダイヤモンドはユーザーにとっても、私たちにとっても魅力的で奥の深いものなのだから。

ー 注目トピックス ー

【バイカラー・ダイヤモンド?!】

 原石のままで見たいし、研磨済みのバイカラーのダイヤモンドも見たい!

 しかしこの原石が採掘されたカロウェー鉱山(Karowe Mine)は、史上第二位の巨大ダイヤモンド原石をはじめ、数多くの巨大原石を産出しています。注目の鉱山ですね!

https://www.gia.edu/gia-news-research/large-bicolor-natural-rough-diamond


【ダイヤモンドの虹・・・手に入れるチャンス到来!】

ファンシー・カラー・ダイヤモンドの父と呼ばれたダイヤモンドディーラー、故エディー・エルザス氏のファンシー・カラー・ダイヤモンドのコレクション「The Rainbow Collection」 が11月クリスティーズ・マグニフィセント・ジュエルズのオークションに出品されます。

https://www.christies.com/en/lot/lot-the-rainbow-collection-impressive-collection-of-unmounted-6558875/

動画はこちら👇

https://www.youtube.com/watch?v=550e3kuNwTU

エディーさんご本人👇

https://www.youtube.com/watch?v=yIT5FiBxB4w


【宝石検定X公式アカウント開設!】

 今すぐ宝石検定X公式アカウントをフォローして、より多くの方々に認知していただけるようにご協力をお願い致します。拡散をお願いします!

https://x.com/gemkenjgs2024



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発行元 :一般社団法人 日本宝石協会(JGS)広報部

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