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No. 82

2024
July
13th
Sat.

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JGSは、「宝石の正しい知識と情報を社会に広く提供することにより宝石の素晴らしさを発信し、宝石のより良い事業環境を創造し、宝石の信頼向上を実現していくこと」を目標として活動しております。 

日本宝石協会会員は、当団体が発信する宝石の正しい知識と情報を修めた宝石のプロフェッショナルとして、自信と誇りを持ってお客様に接することにより、お客様に信頼され、提供する宝石の価値、販売する人の価値を高められると考えています。


ー JGS 勉 強 会 ー

 

古 屋 正 貴 氏

JGS勉強会【C】7月31日(水)

エメラルド産地別特徴と市場性

会場:御徒町 オーラム2階 会議室
時間:15:00〜17:00
講師:古屋 正貴 氏(日独宝石研究所、JGS理事)

産地別のエメラルドを一堂に観察するチャンスを提供いたします。エメラルドの産地としてコロンビアは一番認知度が高いですね。しかし昨今ではザンビア、ロシア、エチオピア、ブラジル、アフガニスタン、パキスタンと多くの産地がプロモーションに力を入れております。古屋さんのわかりやすいレクチャーと産地別の標本石を比較観察し、学ぶ機会はエメラルド以上の価値、間違いありません!


勉強会【C】のお申し込みはこちら↓↓↓のフォームから:
https://japangemsociety.org/form/benkyokai.html



ー TOPICS ー

 

素材源流ではダイヤモンドとプラチナの価値観に変化が起きている?!


鉱山開発企業メジャーのアングロアメリカン再編によるデビアス売却のニュースは、BHP社がアングロ買収から引いた時点で冷ややかになり、現在業界内にはホットなニュースに欠ける平穏な時間が流れています。 Read more »


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▼その中で、業界前線から少し離れたところの視点を二つ取り上げました▼




いよいよAiジェムレポートの時代が始まります。


グベリンがAiジェムパスポート(ジェムレポート)を発行します。それでも200スイスフラン。インフレの世界では安いのかなぁ・・・。 Read more »

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いよいよジュエリーの時代の幕が開ける?


2024年のベイン&カンパニーによる世界のラグジュアリー市場の分析予測では、ジュエリーの購入が市場を支えるとのこと。二極化が更に進行する市場で、多様な価値観を持つ消費者が不変的な価値を得られるものがジュエリーとのこと。この再認識重要です! Read more »

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▼ ▼ ▼

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ラグジュアリーブランドの成長が踊り場に差し掛かったと言われますが、消費者はブランドの社会的責任に本当に興味があるのでしょうか? Read more »

M&M peanut butter




ー レ ポ ー ト ー


2024年6月 『香港ジュエリーフェア』報告


繭山 達也 氏
マユヤマジュエラー
(JGS会員)

 4年ぶりの海外出張となった。PCR検査など無く、以前のように香港へ気軽に行き来が出来るようになった事は嬉しいことである。いきなり面食らったのは物価の高騰。経済的に日本が世界に大きく遅れていることを痛感した。コンビニのミネラルウォーターが250円、会場のサンドイッチ1,500円、ラーメン1杯3,000円。ジュエリーも地金や素材の高騰、円安も相まって4年前の2倍になった印象。

 またあらゆる物が電子化していて便利になっていた。スマホには「eSIM」、香港版Suicaの「Octopus」もスマホアプリに、業者とのやり取りも「WhatsApp」や「WeChat」などのSNS。パスポートの更新すらネットで出来るようになった。

 6月フェアは初訪問だったが、いつも訪問していた3月に比べ小規模で見て回りやすかった。不景気のため例年の6月に比べて一層出展数が少なかったとのこと。お目当てだったメーカー約10社は、今回ほぼ出展しておらず新規開拓を余儀なくされた。この状況だからこそ出展できる会社は余力のある会社だと思う。国内で入手出来ず、かつ現実的な店頭価格を出せるリーズナブルでハイクオリティーな商品を探して回った。

 会場で目を惹いたのは赤、緑、青、紫、オレンジ等に地金をメッキした商品、イエローダイヤの台座にブルーメッキを施しグリーンダイヤに見せた商品、パステルカラーのエナメルやシリコンを用いた商品など常識に囚われないアイテムにジュエリーの可能性を感じた(日本人には当面は受け入れられそうもないが)。

また抜群の技術とセンスで名高いカッターVictor Tuzlukov氏のデモを間近で拝見できた。精密かつ個性的なカットを施した中石は、近年のシンプル&個性派ジュエリーを求める方に刺さると感じた。

 日本企業の出展は多々見られたものの、日本人バイヤーは皆無だった。つまり卸を通じた海外発の最新作を国内で仕入れることが期待出来ない状況で、厳しい時期だからこそ川上で購入する事は他社と差別化するチャンスと感じた。そして会場のバイヤーは若いアジア人女性が大半を占めており、中堅男性社員や社長が仕入を行うシーンとはまるで違う。日本企業ももっと若い女性の感性を頼りに「お客様に売れる商品」ではなく、自ら購入して身に着けたい=「お客様が買いたい商品」を仕入れる発想に転換する必要性を感じた。

国内でも人だかりが絶えない貴瞬はSNSの告知を駆使して今回の会場でも客が殺到していた。日本のセカンドハンズはまだまだ世界でも需要があるようだ。

CGL通信

中央宝石研究所(CGL)発行の宝石業界誌「CGL通信」の66号が発刊されています。


「ブラジル/パライバ・トルマリン鉱山を訪ねて」

北脇博士がブラジルのパライバ・トルマリンの鉱山を視察された報告が、多くの写真付きで掲載されています。また、レッドマスグラバイトの研究結果も掲載されています。




ー イ ベ ン ト ー


宝石学会(日本) 50周年記念講演会



宝石学会(日本)HP

日  時:2024年7月14日(日)
13:00~16:15 講演会(無料)
16:30~18:30 懇親会(5,000円)
会  場:ジュエラーズタウンオーラムB2F
申込期日:2024年6月28日(金)
定員になり次第締め切ります
受講資格:どなたでも(先着120名)
申込方法:宝石学会(日本) HPまたはFAXから
詳細は公式サイトから↓↓↓:
https://www.gemmology.jp/

GIA-AAJ 創立 33 周年記念行事 「ともに燦燦と輝く未来へ」


 会 場 :上野・精養軒
 日 時 :2024年10月12日(土)
記念講演:宝石商の仕事・本当の宝石
(講演で使用する「宝石3」諏訪恭一氏著 を
参加者にプレゼント)
 講 師 :諏訪貿易株式会社会長 諏訪恭一氏
詳細はこちら↓↓↓をご覧ください:
GIA-AAJ 33周年記念行事 ご案内

ー 美 術 館 & 博 物 館 ー

東京エリア 

カルティエと日本 半世紀のあゆみ
「結 MUSUBI」展 ― 美と芸術をめぐる対話


会 場:東京国立博物館 表慶館
会 期:2024年6月12日(水)~ 7月28日(日)
公式サイトはこちら↓↓↓:
https://www.tnm.jp/modules/r_event/index.php?controller=dtl&cid=5&id=11080